いいたいこと
- VM FusionからESXiへのVMの転送はできる
- Windows11環境を移動するときは TPMがうまく機能しないため動作はするものの一部制限を受ける
- FusionからFusionは別のマシンへの移行はもんだいなかった。
記事
とある事情で Mac上で実行しているVMWare Fusionで動かしているWindows 11環境をESXi環境へ移動したくなった。 が、結果としては動作はするもののTPM機能がうまく動作せず現時点では諦めることとした。
まぁ、つたえたかったことはそれだけではあるがまた懲りずにチャレンジすることもあるので今回試したことを 記録しておく。
1. FusionからFusionへの引越し
これはFusion上のVMイメージである パッケージである[vm名].vmwarevm
をそのままコピーすれば問題なく動作した。
2a. FusionからESXiへの引越し
.vmwarevm
パッケージをそのままESXiに転送できないため、一旦Fusionで提供されているovftool
を用いて転送可能なファイルに変換する。ovftoolは
/Applications/VMware\ Fusion.app/Contents/Library/VMware\ OVF\ Tool/
にあるので、このフォルダに移動して以下コマンドを実行することで変換ファイルovf
が作成できる./ovftool [.vmxのパス] [出力するovfファイルのパス]
.vmxのパスは
.vmwarevm
パッケージを展開する直下に配置されるので、/var/vm/xxx.vmwarevm
であれば/var/vm/xxx.vmwarevm/xxx.vmx
となるここら辺手順は
VMware Fusion で作成した仮想マシンを ESXi に移動する(([https://www.ether-zone.com/migrate-vmware-fusion-to-esxi/:embed:cite]))
を参考にした。vCenter側で
ovfテンプレートのデプロイ
で1.で作成したovfファイルを指定してVMを作成する
2b. FusionからESXiへの引越し
- FusionからvCenterへの移行はFusionの
仮想マシンライブラリ
UI上でメニュー
-ファイル
-サーバに接続
で移動先のvCenterを指定 - 移動するVMを選択して右クリックメニューから
サーバへアップロード
を選択するとvCenter上にVMを展開できる。
ただし、 サーバへアップロード
が可能なのは暗号化されていないVMだけであり、windows11のVMは基本的に暗号化されているため
上記操作の前に次の操作を行い暗号解除しておく必要がある。
- FusionのVMの設定画面で
Trusted Platform Module
を選択し、Trusted Platform Moduleを削除
を選択し機能を削除する - FusionのVMの設定画面で
暗号化
を選択し、仮想マシンは暗号化されません
を選択すると、暗号解除のプログレスバーが表示されるのでしばし待つ
3. 作成後のESXi上のwindows11について
2aで作成されたwindows11ではTPM上のキーが無効になっており、機能しない。
2bで作成されたwindows11ではTPM自体が存在したないため、機能しない。VMの設定画面でTPMを追加してもなぜかこちらもキーが無効になっておりTPMが機能しない。
ただし、2a, 2bいずれもTPMに関わらない機能は正常に動作するためここに依存しないのであれば使えそうではあった。
と書いてある通り、私の目的はTPMが必要なため今回はESXi上へ移行することは諦めることした。